
■タイトル:夏のゆる山るめぐり:塔ノ岳トレッキング ■交通・ルート: ●出発駅:小田急線:秦野駅 ◎スタート:ヤビツ峠(761m) ◎中継地点:寺山富士見公衆トイレ ◎中継地点:廃墟 ◎中継地点:二ノ塔(1144m) ◎中継地点:三ノ塔(1205m) ◎中継地点:烏尾山(1136m) ◎中継地点:行者岳(1180m) ◎中継地点:政次郎の頭(1209m) ◎中継地点:新大日(1340m) ◎中継地点:木ノ又小屋 ◎中継地点:木ノ又大日(1396m) ◎折返地点:塔ノ岳山頂(1491m) ◎中継地点:金冷シ(1360m) ◎中継地点:花立山荘(1300m) ◎中継地点:天神平(1128m) ◎中継地点:堀山の家(960m) ◎中継地点:駒止茶屋(890m) ◎中継地点:見晴茶屋(610m) ◎中継地点:雑事場の平(600m) ◎中継地点:観音茶屋(350m) ◎中継地点:舗装道路 ◎中継地点:克童陶房 ◎ゴール点:大倉バス停(280m) ●到着駅:小田急線:渋沢駅 ■歩行距離:(往路)約7.5km(復路)約6.5km(総路)約14.0キロメートル※歩幅60㎝で計算 ■歩行時間:(往路)約5時間25分(復路)約3時間40分(総路)約10時間※休憩含む ■高低差:(往路)約730m、(復路)約1200m ■歩数:約24,500歩※実測 ■想定消費カロリー量:約1230キロカロリー(100歩約5キロカロリーとして計算) ■今回のご褒美:木の又小屋でかき氷 |
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自分のオリジナルルートをスマートフォンのマップアプリで楽しむのが「スマスリウォーク」。夏のゆる山の今年の一等賞「塔ノ岳トレイル」を2回に渡ってご紹介しています。今回はその後編です。
塔ノ岳(とうのたけ)は、神奈川県の丹沢山地に位置するハイカーなら一度は登りたい山。古くは丹沢修験道の要であったことから、日本アルプス槍ヶ岳などへ登る前のトレーニングコースとしても活用されています。
前半は、小田急線の秦野駅からバスで約50分のヤビツ峠からスタートして、二ノ塔、三ノ塔を越えて、行者岳に到着したところまででした。ここまでスタートから約5キロの道のり、小休憩入れて約3時間15分かかりました。まだ往路の途中で、塔ノ岳山頂まではあと約2時間くらいの距離になります。
行者岳というくらいですから、ここからの鎖場下りが、今回のメインイベントになります。
続いて長い鎖場下り。ここが一大スペクタクル。高さ5mくらいあるでしょうか。岩場がかなりゴツゴツしているので、ゆっくり岩を掴みながら、後ろ向きで、足場を固めつつ、一歩一歩降りていけば、難しくはありません。なんせ、おばちゃんもおじちゃんもみんな降りてますから。
降りきって、少し離れたところから今降りてきた崖の全景が見られます。すげぇ、こんなところ降りてきたんだ、と自分に感心します。でも何だかんだ言っても5分くらいで降りれますのでご安心を。
これでほぼワイルドトレイルは終わりです。稜線も本格的になってきました。ここは崩れかけた橋のように見えますが、尾根の周りを手すりで囲ってあるだけです。
鎖の付いた岩の尾根とその先木段を登って行くと政次郎の頭(まさじろうのあたま)に出ます。ここまで行者岳から約30分。ここから分岐すると政次郎尾根を伝って反対側の天神尾根などにつながっていくようです。このあたり尾根で全部つながっているんですね。この尾根は政次郎さんが見つけたんですかね。
ここから再び木段の上り。ハワイのココヘッドを思い出します。約20分続く木段上り。最後の力を振り絞ります。
新大日に到着。行者岳から約1時間。ここにも茶屋があるんですが、現在休業中です。すぐ先に木の又小屋がありますので先を急ぎましょう。
木の又小屋に到着。ここで塔ノ岳に向かうための最後の保養をします。霧に包まれて気温もかなり下がってきてましたが、暑いのなんの、喉は渇くし、氷の旗は見逃しません。ここまで行者岳から1時間20分。
今回のご褒美の木の又大日小屋の「氷いちご」です。なんでこれがご褒美なのか。もちろん暑い体温を下げる、喉を潤すなどの効果もあるわけですが、そもそも、1400mもの標高で氷いちごがなんで食べられるんでしょう。まさか冷蔵庫があるとか、電気が来てるとか・・・。思わず店主に聞いちゃいました。なんと週末や休日は朝早くに若者に麓から氷をフリーザーバッグに入れて持ってきてもらうんだそうです。今日は天気だから何個売れそうだから氷を何グラムよろしく。ところが今日は途中で天気が崩れちゃったから、予定してた氷が数行かなくて余っちゃった・・これが本当の水もんですね笑・・なんておっしゃってました。
さあ塔ノ岳はあとわずか、木の又大日(1396m)からあと約700m。ひたすら上るのみ。
遂に到着、塔ノ岳山頂。お疲れ様でした。行者岳から休憩入れて約2時間10分、ヤビツ峠を出発してなんと5時間25分、8時45分に出発して山頂で14時10分。さあお昼だ・・・。
本来は塔ノ岳山頂(1491m)からの眺めは絶景なはずなんですが、今回は天気が崩れてしまったため、霧で全く何も見れず。山頂からの眺めはやはり自分の目で見なきゃだめだってことでご勘弁を。私も晴れた塔ノ岳に登れるまでこれからも登り続けます。
塔ノ岳にある小屋と言えば「尊仏山荘」。そもそも塔ノ岳の別名が「尊仏山」なんだそうです。1階は喫茶店、2階に宿泊施設があります。
とにかく5時間余り歩き続けいて来たので、汗もびっしょり、気温も下がって、少し肌寒くなっていたので、山荘でカップヌードルやコーヒーなどをいただきました。登頂記念のバッチも売ってますよ。写真は尊仏山荘の主の猫ちゃん。
はっきり言って、14時過ぎから下山するってことは5時間近くかかると到着は19時。普通はみなさん山荘でお泊りになりますよね。でも我々は日帰り登山ですのでこのまますぐに降り始めます。
1.
帰りは大倉バス停に降りる「大倉尾根コース」を行きます。ここは別名「バカ尾根」と言うらしく、とにかくだらだらとひたすら降りていく(下からだと登っていく)コースなんだそうです。最初は木版からスタート。
ここが山頂から約15分降りた「金冷シ」。時間の余裕のあるかたは、ここから大倉に降りずに、鍋割山に行くと名物の鍋焼きうどんが食べられます。夏山でも鍋焼きうどん、みんな暑いのに食べちゃうらしいです。
山頂から約35分で花立山荘に到着。上りの木の又小屋のような存在、こっちを登ってきた方はここで最後の静養をされるんだと思います。
とにかくこちらのコースはひたすら下るのみ。道もほぼ綺麗に整備されているので危ないところはありません。しかしまっすぐ下り続ける(こっちから来たら登り続ける)のもかなりの重労働。
堀山の家に到着。ここまで頂上から約1時間20分。ここで小休憩。ひたすら下るので足の爪が靴の中に当たって痛かったので、爪切りをお借りしました。こういうときのために爪切りも必需品ですね。
だんだん寒くなってきたので、インスタントのおしるこをオーダー。下界では考えられませんがこの暑い夏でも山の上ではおしるこがめちゃうまい。これは珍しいイチゴ味のおしるこ。
だんだん土の道になってまいりまいりました。ぬるぬるして歩きにくいです。滑るので気をつけましょう。
駒止茶屋を過ぎてさらに約40分で見晴茶屋に到着、ここまで降り始めて2時間40分。ここでゴールまでの3分の2を過ぎたところ。
かなり日も暮れてきました。大倉バス停まであと2.3キロ。ここが雑時場の平。真っ直ぐ行くと大倉高原山の家に行ってしまうのでご注意。
観音茶屋を過ぎるとようやく地面が舗装道路になります。ここまで3時間20分。ゴールまであと20分。
最後にバス停につながる道に合流。ここに「丹沢大山国定公園」の看板。
その横になにやら「丹沢クリステル」という青いシルクハットをかぶった人形。これってけっこうこの辺りで有名らしいです。すみません、暗くなっちゃってピントが外れてしまってました。
ということで大倉バス停に到着、ゴール。お疲れ様でした。塔ノ岳頂上から休憩入れて約3時間40分、スタートのヤビツ峠からは、実に9時間45分。日帰り登山の限界。でもここ大原バス停なら小田急線渋沢駅行きのバスが夜9時近くまでありますので安心ですね。
夏のゆる山るめぐり:塔ノ岳トレッキング。いかがだったでしょうか。前半でも言いましたが、これまでのゆる山とはかなりスケールが違いますね。でもすべてのゆる山の限界的要素を持つ塔ノ岳トレイルは、日帰り登山の最高峰だと思いました。塔ノ岳サイコー。
「視覚を刺激」し、老化防止に打ってつけのスマートフォンでスリムアップウォーキングは、運動からだけでなく、心からもスリムにしてゆきます。では次回のスマスリでまたお会いしましょう。
(主要バス時刻表)
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